見慣れない広間で、妹のすすり泣く声が聞こえる。その横で姉は結構怒っていた。
理由はわからないがこのまま放っておくと危なさそうなので一応なだめてみるが、まるで私が見えてないかのようだ。

姉妹の前でオロオロしていると母がやってきた。
姉は母の顔を見た途端、火がついたように鳴き出した。母も目を赤く腫らしている。




みんなこんなに泣いて、どうしたんだろう………。




私には理由がわからなかった。
気がついたらここにいて、妹の膝で寝ていた。

その前の記憶は、ない。


何はともあれこの場に父がいないことが何よりの救いだ。
いつも私ばかり八つ当たりしてきた父とこんなシリアスな場で喧嘩なんてしたくない。
妹たちを悲しませたくない。







瑠莉お姉ちゃんと妹のあやは私がどんなにお父さんとぶつかって負けても、見方でいてくれた。
お姉ちゃんはお父さんを止めてくれたりしたしあやも私が泣いてる時は慰めてくれた。


私の大好きな、唯二人のきょうだい。