「ただいま。」
「……。」

つい見つめてしまう。
最初ばかり何を言われてもそっぽを向いたりしていだか、最近はジッと見るのが癖になった。


「そうだ、3時間目の化学また自習なってお前のクラス行くんだよ。参加する?」


にっこりと嬉しそうに彼は言った。
勿論、私も嬉しかった。
顔に出てしまったかわからないけれど、胸が弾けるくらい高ぶった。

「する…」

大人し目に言ってみたがばれたかな?
今の自分が最初の頃と全く違くてそれも怖い。
私はどこまで怖がりなんだ…。


「じゃあその代わり、次の授業から頑張って参加しろよ。」
「は?だる。嫌なんだけど。」
「はぁ?!何でだよ。」


午前中だけ参加しようとしていた私の考えは遮られた。

「1日頑張ったら一緒に帰ろう。」
「そんなことしてもいいの?」
「上手くやればいけるだろ。」
「ふーん。」

1時間目はダラダラ過ごして終わった。


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