「桜は大丈夫だったの?」
 私達はお昼の時間になり教室で昼ご飯を食べていました。
「うん、大丈夫だったよ。それにあの時、夏樹が来てくれたから」
「へぇ~、夏樹がね」
「何だよ!」
「別に…。」
 亜紀は夏樹に言いたそうに言ってましたが何もいわずおかずを口にしました。
 ピロロロ…、ピロロロ…。
 私達はお昼をすませ次の授業の準備をしようとしたその時、亜紀の携帯が鳴りました。
「あっ、はい。何、お父さん…。」
 電話の相手は亜紀のお父さんらしい。
「え~、何でよ!もう、はいはい、わかりました。じゃあ、また後で…。」
 亜紀はため息をつきながら自分のカバンを持ち下駄箱の方へ向かいました。
「亜紀、どうしたの?帰るの?」
「うん、何かお父さんが息なり、見合いだから学校を休んで今から来いだって。本当にお見合いなんかするつもりないのに一度ぐらいは会っておきなさいって言い出して…」
「そうなんだ。大変だね…。じゃあ、気をつけて帰ってね。」
「それは、桜の方だよ!桜は可愛いんだから男だって放っておかないよ!」
 亜紀はいきなり私の肩をガシッと掴んで注意した。
「大丈夫だよ!心配性だな~。夏樹もいるんだから平気だよ!」
「だって、もし体育館の裏で襲われたら桜、自分の心開けちゃうんじゃ…。」
「平気平気!ほら、早く行かないとお父さん怒っちゃうよ。」
「うん…じゃあ…気をつけてね」
 亜紀は最後まで私を心配してくれた。でも、自分でもそう思います。もし、心のふたが開いてしまったら…。
「ううん、大丈夫大丈夫。さてと、次の授業の準備準備!」
 私は心を落ち着かせながら教室へ戻りました。

「ふ~」
 やっと今日の授業は終了しました。私は夏樹の方へ向かい一緒に帰ろうと思いました。でも…、
「ごめん、今日。生徒会の仕事があるんだ、だから、少しだけ待っててくれ!」
 そういえば、夏樹は生徒会に入ってるんだった。私は夏樹が戻ってくるのを待ち教室にいました。すると…、
「ねえ、夏紀ちゃん」
 私を呼んできたのはあの私の席の隣の人でした。私は最悪だと思いました。
「な、何ですか?」
 私は声を震えながら問いかけてみた。
「いや~、あの…。ちょっとお話したいんだけど良いかな?」
「え?」
 私はそう問いかけられてしまい速攻で断ろうとしましたがこの人の顔はとても悲しそうでした。確かにあの時自分は少しだけ最低だと思いました。せっかく声かけてくれたのに怖がってしまい。よーく、考えると人のことを笑ってはいけない。なので私は…、
「わ、わかりました」
 私はそう答えた後、自分はバカだと思いました。自分は嫌なのに相手のことが可哀想すぎて断れなかった…。
「あの…、どこへ行くんですか?」
「もうちょっと」
 私は周りを見ていると体育館の裏を歩いていました。
 ピクリッ…、
『体育館の裏で襲われるかも』
 私は急に不安にもう戻りたいと思いました。すると…、
「よし、ここでいいかな…。」
「え?」
 男は急に止まり私の方へ向きました。
「えっと…、俺…、君のことが…、」
 私は予想ついていました。この言葉をとぎらせる言葉。顔を真っ赤にするこの人の顔。絶対…、この人…、
「君のこと……、好きだ……」
 あぁ~、やっぱり。以前もこんなことがあり結局、私の心は開いてしまった。
「えっと…、ごめん…、なさい…、」
 私はすぐに断りました。これは自分の為にもありますがあなたの為にもあります。
「何故ですか?もしかして…、もう、いるとか…?」
「いや、えっと…そう言う訳じゃなく…」
 ああ、ヤバい。これ以上ここにいたら危険だ。
「では、私は、これで失礼します。」
 私はすぐに去ろうとしましたが男はいきなり私の腕を掴み襲うとしていた。
「あの、やめて…、くだ…さい…、」
「あの時、君に初めて会ったとき可愛いと思った。でもその時はそういう気持ちだけだった。でも、あの時…、」
 男の人は急に私と会った話を語ってきた。
「君を見たとき、君は龍崎の顔を見ていた。その時の君の顔がとても美しかった」
「私が、美しい…?」
「そうだ、そしてそれからあの顔をまたみたいと思い君を見ていたらいつの間にか君に恋をしていた。だから…、」
「別に、私は…、夏樹をそんな風にみていません。」
 私は拒否しながら言いました。
「いや、とても愛おしく見ていた。まるで、龍崎に恋しているような…」
 ドキッ、ドキッ、
「私が、龍崎に…、恋…」
「そうさ、だから俺はあいつに渡したくないから…、俺は…、あいつが君に恋におちる前に…、俺は…、君を奪う。」
 この人はそう言いながら私の首を舐めてきた。
「嫌だ…、やめて…、こんなの…、」
 ゾクゾク…、ゾクゾク…、
私は振り払おうとしましたがびくともしませんでした。
「本当に…、やめて…、そうしないと…」
 こんなの、嫌だ。これ以上、続けると私の…、心の中が…、開いてしまう。
『夏樹…、』
 私はそう呟きながら私はついに心の中のふたは開いてしまった。
「俺は、本気で君が好きなんだ。」
「へぇ~、本気で…、私の事、好きなんだね…。だったら、私が君のこといじめても私の事好きいられる?」
「それは、もちろん」
「そうなんだ。じゃあ早速。校門の前で裸になって踊って見て」
「え?」
「なに~、私の事好き何でしょう?だったらそれくらい楽勝よね。ねぇ、クズガキ」
「あ、はい。」
 男は震えながら服を脱ぎ校門の方へ向かった。
「アハハハハッ、それでいいのよ。」
 男は泣きながら校門の前で裸で踊っていた。すると先生が来た。
「こら、君たち何してる。」
「はぁ?見ればわかるでしょう。ダンスだよ。こいつ最高、私のこと好きとか言い出したからちょっとしたミッションをね!」
 私は止まらなかった。
「でも、馬鹿だよね。正直私、こいつ嫌いなんだけど、めっちゃきもくてさ私の顔が美しくて好きなった?笑わせるね…。」
「海原、その辺にしとけ!君の事は親からちゃんと聞いている。これ以上すると本当の君の子が可哀想だ。」
「へぇ~、親から聞いたんだ。そうだよ、私は桜の姉、梅。あの時、父さんが飲酒運転しなければ私は死なずに済んだ。しかも父さんは何故か無事で私と母だけ死んだ。桜だってあの時まだ6歳だった。私はどうしても桜を守りたくて私は桜を庇った。別に私は桜を庇った時は後悔していない。でも、あいつだけは許せなかった。」
「父親か…。」
「そうよ!でも、あの人あれ以来お酒飲むのやめていて、だったらあの事故は何だったのとか思っちゃうんだよね。でも、桜も幸せそうだから大丈夫だと思った。でもある日、桜が小学校に向かう途中、知らない男に連れ去られて私は放って置かなくて私は桜の心の中に入った。もちろん、その男は捕まった。でも、桜は私を見ているような感じをして私はとっさに桜は私が見えると思いました。」

『お姉ちゃん?お姉ちゃんだ!』

「桜は笑顔で私の方へ向きました。勿論幽霊には触れられません。桜は少し悲しそうな顔をしていましたが、笑顔で振り返ってきました。」

『これ、お姉ちゃんがやったの?』
『うん、ごめんね。』
『お姉ちゃんすごーい。』
「お姉ちゃんすごーい。ヒーローみたいとか言ってくれて私はとても嬉しかった。」
『じゃあ、これからもお姉ちゃんが桜のこと助けるね!』
『うん、お姉ちゃん大好き』

「それから私は桜を守るために成仏はしませんでした。でも、私は嬉しかった。桜と一緒に学校へ登校したり、お話ししたり毎日が楽しかった。だけどある日…、」

『きゃあーーー』
『ねぇ、これお姉ちゃんがやったの?』

 桜が14歳の時、ストーカーの男に襲われてしまい。私は咄嗟に桜の体へ入り桜と入れ替えました。でも、男はナイフを持っていて、桜を殺そうとしていました。
「私は桜を守りたい。桜を守りたいという一心で私は男の腹部にナイフを刺してしまいました。男は一命を取り戻し逮捕され桜の無実は証明されました。だけど…、」

『お姉ちゃんが私の体で人を刺した  の?私、ずっとお姉ちゃんの事大好きだったのにこんな光景見たら…、』
「桜はとても震えていました。そして…」
『もう、私の前に現さないで!お姉ちゃんなんか大嫌い。この犯罪者!』

「桜は多分、人が血を流して倒れてるの見たの初めてだったのでしょう。勿論、私も初めてです。男を刺した後、とても怖かった。でも、私は桜を結局放ってけず桜の心の中にずっといました。桜は未だにあの事が忘れずにいたのか私を外に出さないようにしていました。でも今回は許せなかった。桜を襲うなんて…。でも、今は少しだけ安心しています。」
「どうしてだ?」
「親友の亜紀がいるからです。それに、夏樹も友人。でもいつかは…、」
 姉はとても安心しながら言いました。
「ご迷惑をかけてすみませんでした。ねえ君、さっきはごめんね!桜を恋人してではなく友人でいてお願い」
「はい、わかりました。桜さんと恋人にならないのは悲しいですが友人になれて嬉しいです。」
「ありがとう。それでは私はまた桜の心の中に入り桜を守っていきます。」
 梅はそう言って桜の心の中に戻ろうとしたその時、
「桜ー!」
 生徒会の仕事を終わってこっちくる夏樹。
「ごめんね、夏樹。」
「え…、もしかして…、梅?」
「ごめんなさい。どうしても桜を守りたくて出てきちゃった。でも、その人はもう反省してるから安心して…。」
「俺もあの事故は桜から詳しく聞いている勿論、亜紀もな。でも、梅は桜を守るためにやったんだよな?犯人だって意識は取り戻して今は刑務所だ。桜は自分がナイフを持ってるのを見てしかも血を流して倒れている犯人。桜はお姉ちゃんは人殺しなんかじゃないと思ったんだな…。」
 夏樹はあの時の桜のことを話した。
「私があの時、ナイフを払わなかったら桜にあんな目に遭わなかったかもしれない」
「それは違うな。」
「え?」
 夏樹は自信を持って梅に訴えた。
「もしあの時お前がナイフを振り払わなかったら桜に刺さっていたんだ。梅はちゃんと桜を守った。安心しろ!何か合ったら俺が桜を守る。桜も混乱しているはずだ。ほら桜をそろそろ起こしてやれ!」
「あっ、うん。ありがとうね、夏樹。亜紀ちゃんに宜しくね。」
「ああ!」
 梅はそう言って桜の心の中へと戻っていった。
「ん?あっ!もしかしてお姉ちゃんまた何かやったの?」
「まあな。襲ってきた奴を裸にして校門の前に立たさせて踊りを要求した」
 桜はそれを聞いて凄く顔が青くなっていた。
「大丈夫だよ。それにあの男だって反省して本当に友達になりたいと、言ってるぞ」
「え?」
「えっと、その…俺と友達になりませんか?」
 私は不思議と思いました。だってさっきまで襲ってきた…。あっ!?
「お姉ちゃん?」
「うん。でも……」
「大丈夫だよ!俺がいるから」
 夏樹は優しく私の手を握ってれて教室へと3人は向かいました。