『あの時、君は……』

「彰は、七美ちゃんに何かされなかった?」
「え? えーっと……」

大事な所触られて、セフレ志願された。
なんて瞳には言えないよな……

俺はしばらく窓の外を見た。

「いきなり……家に押しかけてきたから、全速力で逃げた!」

瞳はにっこりする。
このにこにこ顔が、なんともほほ笑ましい。

「そっか」
「うん。あ、なぁ、その瞳が焼いたクッキーって、もしかして、それか?」

俺が瞳のバックから頭だけ出してる紙袋を指差して聞いた。

「あ、うん……それだよ……?」

瞳は、顔を赤らめる。この照れた顔もなかなかのものだ。