『あの時、君は……』

「……お前……なんで……でも、……よかったぁ~!」

内心ほっとした俺が、安堵の笑みを浮かべていると、

「あら、一言目はそれなのね」

……ぐさり。
瞳の言葉が胸に刺さった。

「えっと……ごめんな、遅れちまって……親とかは?」
「もう先に行った」
「……え……え!?」
「大丈夫、新しく行く家は駅から近いの。だから、お母さん達とは、あっちの駅前で待ち合わせ」
「あー、そう」

なんだか、今日の俺は驚きっ放しだなぁと恥ずかしくなる。
そんな俺の服の袖を、瞳はひっぱる。

「でもね、一個問題があるんだ……」

うつむき加減で瞳は言う。

「なんだよ!」