『あの時、君は……』

あたったのは、七美ちゃんだった。ふくらはぎをさすっている。

「ちょっと誰!?」

ものすごい形相で七美ちゃんは睨む。

「あ、す、すみません!!」

謝ったのは――瞳だった。
ラケットを両手で持って、ペコペコ頭を下げている。

「スマッシュがそっちいっちゃって……ごめんね!」
「全くもー。瞳もちゃんとコントロールを……」
「あら、何やってるのかしら? 七美ちゃん達」

七美ちゃんの後ろには、女テニの部長が立っていた。

「遊ばないで部活しなさいよ!」
「……はい……」

七美ちゃん達は、渋々素振り場に戻った。