『あの時、君は……』



「あのさ、瞳……」
「ん?」
「もしかして、さ……記念日だったり……するか? 今日」

瞳は下を向き、うつむいた。

「んまー……100日記念、みたいな?」

あー……
俺、また何もプレゼント持って来てないや……

「ごめん! 瞳!」

瞳はびっくりして一歩引いた。

「い、いいよー。記念日なんて男の人は気にしないで」

俺、記念日にプレゼントあげたことなんかない……
だから、無償に申し訳なかった。

「なんか、俺もプレゼントを……」

瞳は俺の手を握って、俺の言葉を遮った。

「別にいいって……今金欠なんでしょ?」
「いや……今回は絶対……」
「……じゃあ……」