瞳が引っ越しをする二日前。
俺は、瞳と買い物することになった。
お目当ての鞄コーナーへと足を運ぶ。

「あー、どれにしようかなー?」
「なんだ? 決めてなかったのか?」

瞳が俺に振り返る。

「うん! 彰が選んだのにしよーかなって思って」

俺も瞳の笑顔につられて笑った。