「…僕そっちのけでニャン太にばっかり構うなよ」 「わ…」 気づかないうちに仕事部屋から出てきていた愁くんが最初に発した言葉はそれだった。 別に不機嫌そうではないけれど、僕にも構えということだろうか。 愁くんは私の隣でぴったりくっついて丸くなっているニャン太を抱くと、代わりにそこに腰を下ろした。