約束の小指、誓いの薬指。

「僕からも渡したいものがあるんだ」


そう言って、愁くんが手にしたのは小さな箱。
ぱかりと開かれて出てきたのはキラキラ輝く指輪だった。


思わず、あ…という声がこぼれる。


「1年前と気持ちは変わってない?
受け取ってくれる?」


その問いに私は頷きながら返事をする。


「より、好きが溢れてるよ」


愁くんは照れたように笑うと、僕もだよと言ってくれ、指輪を手に取った。
その指輪が、ゆっくりと私の左薬指へと通される。


嵌められたその指輪を見て、じわじわと結婚の嬉しさが広がっていく。