約束の小指、誓いの薬指。

そして半日かけて、ようやく機体は着陸した。
飛行機を降りると、目に飛び込んでくるのは日本語ばかり。
なんだか違和感があるけど、帰って来たんだと実感する。


「凛音」


ガヤガヤした中でもハッキリとわかるこの声。
薄暗いガラス張りの場所。窓から見える夜の飛行場の景色をバックにしながら、愁くんは待っていた。


「愁くん」


自然と駆け寄って抱き合う。温かい。
1年も会えなくて寂しくて、確かに長い時間だったのに、会ってしまえば、ニューヨークに行ってきますと言ったのがつい先日のように思えてくる。