約束の小指、誓いの薬指。

バスを降りて、飛び立つ飛行機の音を聞きながら空港に入る。
平日だけでそれなりの人の多さ。
こんなにも海外に行く人がいるんだと、素直に驚いてしまう。


何をすれば良いのだろうと、空港内をうろうろしていると、耳に飛び込んできた馴染みのある声。
その音を発しているのは壁にかけられたテレビで、今はCMが映されている。
そこに映っているのは今流行りの電気自動車。
その自動車の性能を説明しているのが、愁くんだろう。
声を聞いただけで、脳が反応してしまうのだからどうしようもない。


ボーッと立ち尽くした後、搭乗手続きの案内の放送が入ってはっとする。
そしてまたゴロゴロとスーツケースを動かして搭乗手続きに向かう。