約束の小指、誓いの薬指。

「それじゃあ、行ってきます!」


「行ってらっしゃい!」
「連絡するからね!」
「帰ってくるときは教えてね!」


皆それぞれが声をかけてくれて、私はもう涙を堪えきれなかった。


バスの窓から、皆が見えなくなるまで一生懸命手を振った。
私には、こんなにも別れを惜しんでくれる人たちがいるんだ。
ニューヨーク行きを伝えた時、寂しくなるから見送りは無くていいよって言ったのに来てくれた。
やっぱり、日本を出る前に会えて良かったよ。
帰ってきたときは、どんな話ができるかな?
きっと皆も色んな経験をしているんだろうな。
次会う時を楽しみに思える。


そう考えると、愁くんに会えず終いになったことは、心残りなのかもしれない。
だけど、これは自分で決めたことだし。
意地になった訳じゃないから…。


これでいいんだよ、きっと。