「さ、小夜…小夜を返して下さい…」 「貴様も運命の流れに逆らうというのか?」 「小夜が、何故あんな行動を取ったのか知りたいんです。小夜に会えれば、全部分かる。だから……」 「あの小娘は貴様のせいで死んだ。 それも運命だったのかもな」 「俺の…?」 青年の目が動揺の色に染まる。