部屋から出ると、隣の部屋から一輝も出てきた。 「よっ、おはよ~……ふぁ~あ」 あくびと伸びをしながら歩いてきた。寝癖だらけ。起きたばかりっぽい。 「おはよ、一輝。もう起きたの?まだ八時だよ?」 休みの日は十時すぎまで寝てるのに。 「姉ちゃんだって早すぎ。七時にはもう起きてただろう?」 「うっ……」 「どうせ、今日が楽しみすぎて、目が覚めちゃったんだろう」 「うぅ……」 ……言わずとも読まれた。 図星過ぎて顔が熱くなった。