「なーにベッドに埋もれながら電話してんだよっ♪シシシ♪」 「え!?……あーっ!一輝(いっき)、いつの間にー!」 ケータイを横取りしたのは、弟の一輝だった。 見たら学ランのまま。帰ってきたばかりだ。 「何するのよっ。ケータイ返してっ……」 先輩に聞こえないように、小声で訴えた。 一輝のことだから、何を言うのかわからない! けど一輝は私を無視して、ケータイを耳に当てた。