「……はぁっくしゅんっ!」 「っ!!」 思わずバッと手を引っ込めた。 「あ……すみません。勢いよくクシャミしちゃって……ふふふっ」 と映見は照れ笑いした。 あぁ……ビックリした……。 「そ、そう……だ、大丈夫?」 「はい」 思えば海風が結構あるし……ちょっと寒いかもな。 「じゃあ……乗ろうか」 「ありがとうございます!わぁ~楽しみです!」 あ~あ……抱きしめるタイミング、すっかり失ってしまった。映見も、そのことに気づいてなさそうだし…… なんか、一人で盛り上がってて気恥ずかしいな。