「あのー……」 と、後ろから男の人の声が。 (あ、先輩!?) 私はとっさ的に、バッと振り返った。 ……あ、違かった。 声をかけてきたのは、男性の二人組だった。 私……ハリキって振り向いちゃった。恥ずかしいー。 だけど……何の用だろう? 「あの……何か?」 「すみません。撮ってほしいんですけどー、いいですか?」 と、遠慮がちにスマホを差し出された。 あ、なんだ。それかぁ。 「はい。いいですよ」 私は撮り方を聞いて、リクエストされた背景と一緒に二人組を写した。