「心。花壇行くなら靴箱のところまで一緒に帰りましょう」 「う、うん!」 ぼーっとしていると、アヤカちゃんに声をかけられ慌てて頷く。 「それにしても、あんた2限目どこに行ってたの?」 靴箱までの道を歩きながら、アヤカちゃんがそんなことを聞いてきた。 2限目…それは、春野さんたちに呼び出されていた時。 わたしはぎくっとして、怪しまれないよう笑顔を浮かべる。