…ま、こいつは完全に自覚がないようだけど。



「ごめんねっ、さっき、晴ちゃんにひどいこと言って…」


「いーよ。俺も言い過ぎたからお互い様」



「晴ちゃん〜っ」と、俺の名前を呼びながら、必死にしがみついてくる華奢な身体が愛おしい。


心が落ち着くまで、俺はずっと背中を撫でてあげた。