正確には、…ただのわたしの片想い。 晴ちゃんはわたしのこと、ただの幼なじみか妹くらいに思ってるだろうし、わたしたちの間には、それ以上の関係は無い。 わたしだけが、ずっとずっと、晴ちゃんが好き。 「きゃー、神崎君だ!ねぇねぇ、話し掛けようよ」 「えー、無理だよ。神崎君話しかけても無視じゃん」 教室の隅で、女の子たちがそんな会話を繰り広げているのが聞こえた。 やっぱり…晴ちゃんモテモテだなぁ…。