心配でたまらなくなって、校舎中を必死に探した。 「要先輩なんであんなところいたんだろーね…」 「ほんと…せっかく如月に身の程わからせてやろうと思ってたのにー」 階段を駆け上がっている時、上の階から、女のそんな会話が聞こえた。 …は? 如月…? 会話の意味を理解して、頭にカッと血が昇る。