春野さんたちが居なくなって、声の主がようやく見える。 教室の扉に寄りかかる、男の人の姿があった。 「大丈夫?高嶺のメガネちゃん」 男の人は、そう言ってわたしの元へ近づいてきた。 高嶺のメガネ…ちゃん? 「ほら」 彼はわたしに手を差し伸べてくれて、わたしは言われるままその手を取る。 誰…? 「あーあ、ホコリまみれだ…」