は、晴ちゃん…?


まさかの春野さん直々の指名に、クラス中が静寂に包まれた。


春野さん、晴ちゃんが好きなのかな…?


胸の中がざわざわして、苦しい。


晴ちゃんはどうするんだろう…


恐ろしくって目をぎゅっと瞑った時、背後の晴ちゃんがだるそうに言った。



「無理」



たった一言、それだけ。

クラスは再び静まり返り、春野さんは断られると思っていなかったのか呆気にとられている。