わ、割れた…!

ど、どうしよう、晴ちゃんに怒られるっ…!



「あちゃぁ…あんたやっちゃったわね」

「な、なによ!別に伊達眼鏡なんだからいいでしょ!」



「あんたも早く立ちなさいよ!!」と、春野さんが転んだわたしを立たせてくれた。



「す、すみません…!踏んでしまって…!」

「いえ…!わたしが転んだのが悪いので…!それに、伊達眼鏡なんで気にしないでください…」



同級生だろうか?先輩だろうか?

とりあえずこちらも謝ると、何故かわたしの顔を見ている男の人が顔を真っ赤にした。

…?


首を傾げていると、春野さんに腕を掴まれ引っ張られる。



「如月さん!とにかく早く着替えに行くわよ!」



あ、そ、そっか…!

男の人に一礼し、とりあえず更衣室に急いだ。