憂いに満ちたその表情に、思わずゴクリと息を飲む。
「…キス、して…?」
……〜っ、は?
なんだ、これ…お前、急にどうした…?
今まで、そんなこと言わなかっただろ…っ、つーか、まずいって…
本気で、まだキスもしてないのに理性飛びそう。
「…ダメ…?」
追い打ちをかけるように見つめてきて、心臓は異常なほどドキドキと音を立てている。
このままじゃ、まずい……
「お前、眠そうな顔してるぞ。そろそろ帰るか?送って行くから…」
ダメだ、今日は一旦帰らせよう。
このまま一緒にいたら、俺がなにするかわからない。
映画を止めて、立ち上がる。
「ほら、帰…ッ」
ーーーーーぎゅっ。
…〜っ、なんなんだよマジで…ッ…。
立ち上がった俺の背中に、心が突然抱きついてきた。

