「春野ちゃんも近藤さんも如月さんもいるんだから、売り上げ上位間違いないだろ!!」
…ん?
わ、わたしっ…!?
き、聞き間違い…?
「だったらこっちだって、神崎君と坂井君がいるんだから集客率間違いなしよ!!」
確かに、この二人なら女の子はいっぱい集まりそう…!
どっちも譲らぬ男女の戦い。
終止符を打ったのは、先生の言葉。
「だったら、メイド&執事喫茶でいいんじゃないか?」
シーン…と、静まり返る教室。
「「「「さんせーい!!」」」」
どうやら平和に解決したそうで、わたしは再び苦笑いを浮かべた。
こうして我がクラスの出し物は、『メイド&執事喫茶』に決定した。