一階へ行くと、心のお母さん…恵さんがいつもの光景に溜息をつきながら、朝食を並べていた。 俺は、椅子に心をゆっくりと座らせる。 「まったく心ったら!いっつも晴君に運んでもらって…」 「いいんですよ、恵さん」 俺、この時間が至福のひとときなんで。…とは、言わないでおいた。 「…ん?あれ…?朝?」 ようやく目が覚めたのか、心は目をごしごしと擦る。 「ほら、早く準備しないと遅刻するぞ」 そう言って、俺は心の頭を撫でた。