《side 晴》






「わ、わたしも頑張るから、晴ちゃんも頑張ってね!応援してるよわたし!」



心を引き止めることもできず、俺はただぼーっとその後ろ姿を見つめた。



「送ってくれてありがとう…!それじゃあまた明日!」



立ち尽くす俺を置いて、心は自分の家に入っていく。


…うそ、だろ。



心が、あの男を…好き?


確信していたわけではない、ただ『違う』と言って欲しくて、気になるのか?なんて聞いたんだ。