ていうか、そんな場合じゃない!



そういえば、そうだった!!



あたしは今日、有馬くんに石原くんと会って大事な話をする件に関しての許しをもらおうと思っていたんだ!



なのに、初めての2人でのおでかけがあまりにも楽しくて、そのことをすっかり忘れてしまっていた。



これはバチが当たったと言わざるを得ない。




「……葉山……?」



石原くんが、目をまんまるにしながらこちらへと歩み寄ってくる。


やばいやばいやばい。



あたしはとりあえず必死に頭をフル回転させて、言い訳とやらを考えてみた。



何かないか!何か……何か……!!



……あっ!


いいこと思い……つくはずがない!