choice 01


医務室を出た三人は、最後にプールらしき所がある三時の方向へ向かった。

歩は医務室を調べている時から少し、顔色が悪い…。

葵は歩に声をかけた。
「大丈夫ですか?先程から顔色が良く無いですが…」

歩は少し深呼吸をし、息を整え、笑顔で葵に答えた。
「大丈夫だよ…俺、ああいうところ苦手でさぁ…なんか薄気味悪いだろ?」

有紀が言った。
「こんなデリカシーのないやつでも、苦手なものがあるものだ…気にするな、葵…じきに顔色も戻る」

「そうですか…ならいいのですが…」
葵はどこか釈然としなかったが、ひとまず納得する事にした、今は調査を優先する時だと…。

目的地のプールにたどり着いた三人は周辺を見渡した。

20m程のプールに、プールサイドに休憩スペースがある。

プール施設の隣には…芝生でおおわれた、広場がある。そんなに広くはない…20m×20m程の正方形だ。

有紀はプールの水を手で少しすくい、匂いを確認している。

有紀は水を確認して言った。
「真水だな…。歩…そっちはどうだ?」

歩と葵は芝を調べている。
歩は芝をつまんで言った。
「天然芝だねぇ…」

有紀の言う通り歩の顔色はすっかり元に戻っている。

葵も芝を調べて言った。
「芝の手入れも、しっかりいき届いています…。その下は…やはり土ですね…、一応後で採取しときましょう」

有紀が言った。
「プールもおそらく問題ない…泳いでも大丈夫だ…一応私も後で水の採取はしておくがな…」

葵が言った。
「この島の所有者は、危害を加える気がなく、もてなしてくれてるようですね…セルフサービスですが…」

歩が言った。
「とにかくしばらく様子をみるしかないねぇ…」

葵は指で髪をつまみ、クルクル回しながら言った。
「気になるのは…パソコンの『AMS』のアプリと…各部屋番の記号と数字ですねぇ…」

有紀が言った。
「あとは、オペ室にある劇薬にも気を付けなければならないぞ…」

歩が言った。
「そうだな…オペ室の事を皆に伝えるかどうか…悩み処だな…」

葵が言った。
「既に、九条さんと山村船長は、あの部屋の存在を知ってますからねぇ…ヘタに隠しだてしないほうがいいでしょう…」

歩が言った。
「確かに…隠して後でバレたら、俺達の信用がなくなるからね」

葵が言った。
「有紀さんがマーカーで印を付けて下さったので、使用すればわかりますからね…」

有紀が言った。
「劇薬の危険性を重々伝えて、今調べた事は全て皆に伝えよう…信頼関係は築いておいたほうがいい…」