葵は冷蔵庫とノートパソコンを指差し、言った。
「二つともワイヤレスです…それどころかコンセントが何処にもありません…」
人差し指と親指で顎をつまみながら、有紀が言った。
「それは私も感じた…。ベッドにある電気スタンドもワイヤレスだ…」
葵が言った。
「おそらく先程のスマホと同じ原理なのでしょう…仕組みはわかりませんが」
歩が言った。
「あとはこれか…」
歩が指差す先にノートパソコンがある。
葵がカウンターにあるノートパソコンの前に立ってマウスを動かした。
カウンターに椅子は備え付けてあったが、あえて座ることはしなかった。
するとマウスに反応し画面が変わる…ホーム画面だ。
葵はまじまじと画面を確認しながら言った。
「アプリケーションがいくつかありますねぇ…エクセルにアクセス、それに…ワードに画像処理に映像処理…、うん?」
葵の異変に歩は反応した。
「どうした?葵君…」
葵は残りのアプリケーションを読み上げた。
「『ストアー』に、A…M…S?『AMS』なんでしょう?」
有紀が言った。
「ストアーはだいたい想像がつくが…、『AMS』とはなんだ?」
葵はマウスを操作しながら言った。
「とりあえずストアーを開けてみましょう…」
葵はストアーのアプリケーションを開いて、確認してみた。
横からのぞきこむように画面を見て、歩が言った。
「オンラインショップみたいな感じたねぇ…」
歩の言うようにトップページに、洋服や日用品などの画像が掲載されていて、ページが下がるにつれ、様々なカテゴリーが出てくる。
有紀も画面を見て言った。
「しかし…値段が無いぞ…」
