choice 01


葵は冷蔵庫とノートパソコンを指差し、言った。

「二つともワイヤレスです…それどころかコンセントが何処にもありません…」

人差し指と親指で顎をつまみながら、有紀が言った。
「それは私も感じた…。ベッドにある電気スタンドもワイヤレスだ…」

葵が言った。
「おそらく先程のスマホと同じ原理なのでしょう…仕組みはわかりませんが」

歩が言った。
「あとはこれか…」

歩が指差す先にノートパソコンがある。

葵がカウンターにあるノートパソコンの前に立ってマウスを動かした。

カウンターに椅子は備え付けてあったが、あえて座ることはしなかった。

するとマウスに反応し画面が変わる…ホーム画面だ。

葵はまじまじと画面を確認しながら言った。
「アプリケーションがいくつかありますねぇ…エクセルにアクセス、それに…ワードに画像処理に映像処理…、うん?」

葵の異変に歩は反応した。

「どうした?葵君…」

葵は残りのアプリケーションを読み上げた。
「『ストアー』に、A…M…S?『AMS』なんでしょう?」

有紀が言った。
「ストアーはだいたい想像がつくが…、『AMS』とはなんだ?」

葵はマウスを操作しながら言った。
「とりあえずストアーを開けてみましょう…」

葵はストアーのアプリケーションを開いて、確認してみた。

横からのぞきこむように画面を見て、歩が言った。
「オンラインショップみたいな感じたねぇ…」

歩の言うようにトップページに、洋服や日用品などの画像が掲載されていて、ページが下がるにつれ、様々なカテゴリーが出てくる。

有紀も画面を見て言った。
「しかし…値段が無いぞ…」