ありさはふっとこちらを向いて、あたしのヴェールを下げた。 「ちょっと、前が見づらい!」 そのまま手を引っ張られたあたしは、それを上げることが出来なかった。 ちょっと待ってて、と言って、ありさが突然いなくなった。 うわ、前も後ろも横もドレスで着飾った先輩たちで、その中で一人ウエディングドレスで、恥ずかしいしいたたまれないし。 やだな、もう、ほんと、逃げたい……。 ありさ、早く戻ってきて……。