「あ、瀬田」

「よ~、魔女さん。
今から花嫁さんだな」

ふふふ、と妖しげな笑みを浮かべる瀬田が、憎たらしい。
なんなのよ、余裕ぶって!
むかつく!
あたし死んじゃいそうくらいに恥ずかしいのに!
逃げたい、とっても逃げたい……。

「バカ!
なんなのその余裕!
あたし今日死んだら、あんたとお母さんのせいだからね!」

「だから、死なないって」