あのあと、私は何事もなかったかのように午後5時17分のバスに乗った。 彼はバスには乗らなかった。 きっとこのバスと逆方面で、5分後に来るバスに乗るのだろうと思った。 乗客がいないバスの中、私は唇に触れて、 彼のぬくもりを確かめていた。