「つまんないなぁ…」




そんなことを呟きながら、よくわからない授業を聞く。



高校1年になって、半年がすぎた。


キーンコーンカーンコーン


授業の終わるチャイム。



これもいつも通り。



「理々奈ー、ねぇ、購買ついてきて?」



自己紹介、してなかった。



私は、一ノ瀬理々奈。


高校1年生で、ごく普通の女子やってます。


可愛い子ならチャームポイントとか言えると思うけど、理々奈はそんなものないんじゃないかってほど普通なの。




今、私を呼んだのが、咲木彩愛。



彩愛は、可愛い。


どうして私と一緒にいるのかわからないほど。


時々どうせ、私は引き立て役なのかってネガティブになる。




まぁ、彩愛はそんな人じゃないって思ってる。



「理々奈どうしたの?元気ないよ?」



「え?そんなことないよ。」



そんなことを言っていると購買についた。



「理々奈、なんか買う?」



「ううん。私はお弁当があるから、大丈夫だよ」



「そっか!私、何にしよっかなぁー」