輝蘭「はぁはぁ」 どのくらい走ったのだろう 訳のわからない道を ひたすら突っ走った どこへ行こう? 行く宛は? 友達?そんなものはいない パッと浮かんだのは立木の家だった 泊めてくれるだろうか 行ったら理由を言わなければならない それは、わかっている でも、今あの家には戻りたくない 戻れない うちは不安を抱えてるくせに 立木の家に行く足取りは何故か軽かった