ふと、時計を見ると7時半。 まだ時間はある。 8時までに体育館集合を思い出して一人頷く。 少し、桜を見ていこうかな。 真っ直ぐ続く体育館までの道を無視して左のほうにいく。 桜、綺麗だなぁ。 すると風で桜の木の枝が揺れた。 それに目を奪われる。 「綺麗…」 桜の木は桃色で可愛らしい。 すごく華奢なんだけど、幹は太い。