曲がり角を曲がると、ほどよく酔っ払ったオヤジの集団がこちらに歩いて来ていた。 (チッ……よりによってオヤジかよ……拾われたらマズイな……) 「ん? なんだあ〜」 ひとりのオヤジがその「白いもの」を見つけて、フラフラとした足取りで近づいている。 (ヤバイ! このままじゃ……間に合わない! ……なにか……なにか……)