【side 彩華】


るいは卒業式のあとも私にずっと会いに来た。


「もう明後日には日本から離れるんだな。」

私の出発はもう明後日まで迫ってた。


「そうだね。私、るいがまた、大学でモテるの想像できる。」

「んー。まぁ、だとしても彩華以上のやつは誰もいねーよ。」

るいが元気だから、私も元気でいなくちゃ。

寂しいなんて言ってられないよね。



ついに、出発の時がきた。

「うー。あたしたち、ずっと友達だからねー!」

奈央は私に抱きついて泣いた。

「わかってるよ。ありがとう。」


るいと目がバッチリ合う。

今が…チャンス!


「るい!」「彩華!」

私たちは同時に喋ってしまいおどおどする。