陽輝がニューヨークに行ってから一週間ぐらい経った。


電話できるから、あまり変化が現れなかった。

教室に行くと、奈央が驚いたように私のところに来た。

「転校生、外国人だって!」

「そうなんだ」


奈央は強く頷いて、少しワクワクしてるらしい。

知ってるんだけど、ね…



昼休みにどうしても見に行きたいというので、

クリスティのクラスに行く。

そこにはたくさんの人がいて、なにも見えなかった。

「なにー?なんっにもみえないじゃん!」

奈央はイライラしながらも、見れるのをまってる。


やっと人が引いてきたとき、クリスティがこちらに気づいた。

「おー!彩華っ!」

クリスティは、爽やかな笑顔で手を振ってくる。

その瞬間周りの人からの目線が私に向く。

今呼ばれてもなぁ…

私は手を振り返す。