だんだん、夏に近づいている6月。 むしむしする季節。 だけど、今日はカラッと晴れててまるで真夏のよう。 「彩華。今日、ひま?」 昼休みに、陽輝から珍しく話しかけてきた。 「多分…暇じゃない」 「勉強?それならちょっとでいいから、俺の家来て」 「わかった」 「じゃ、家で待ってる」 陽輝はそう言って、教室に戻った。 なんだったんだろ。 ま、いっか。