「あーやーかー?」

私の目の前で奈央が手を振ってる。

「え?なに?」

「さっきから話してるけど聞いてないみたいだからー。

なんかあったの?」

「え?なにもないけど?」

ふーん。とニヤニヤ顔で私を見てくる。


「な、なに?」

「嘘へたぁ。神木となんかあったんでしょ?

この前デート行ってから、様子変だし。

何あったのか、教えなさーい!」


私は昼休みに強制的に話すことになった。

「早く会いたいなーって思うようになったの?

「うん…。これも好きの一種かなって。」

「そうだよ!進展してるじゃん!

いい感じじゃん!」


でも、こんな感情を陽輝に抱いたことはない。

この感情は、特別で神木くんにしかないって。

そんな気がする。