あっという間に完食したケー。
その口にはケチャップがついてて、子供みたいだ。


「ケチャップ付いてる」


ティッシュで拭いとってやると、ケーは照れ臭そうにはにかんだ。


「へへ。なんか、照れる」

「何それ」


急に抱きしめたりしてくるのに!?驚きだよ!
ニシシーと照れ笑いした後、ケーが口を開く。



「ひまり、凄く美味しかった。ありがとう。
毎日ひまりが作ったオムライスでもいいや。僕」

「……どうも」

「新曲聞く?」

「うん」



それから、ケーが新曲を流して聞かせてくれる。
この瞬間が一番私は楽しかった。


この後、何度もケーの家に通い、そして料理を作ったけど。
やっぱりこうして二人パソコンの前でケーが作った新曲を聞くのが一番楽しかった。