【至急、ケーの元に行って食事を用意して下さい】



私は寝ぼけながら画面を凝視する。
そして、眉根を寄せた。


……新條さん。
どうしろっていうんだ。


私、これからバイトなんですけど。
今日はロングではないけどさ。



【これからバイトです】


とりあえず、そう連絡をするとすぐに手の中で携帯が震える。電話だ。



「……はい」

『バイトって何時までですか』

「え。15時までですけど」

『そうですか。それなら大丈夫です。その後、お願いします』

「大丈夫なんでしょうか」

『ええ、大丈夫です。ケーは丸一日ご飯を食べてないと思いますが。
それは彼にとって通常なので、気にせずに』

「一日って。新條さんは行けないんでしょうか」


病み上がりなのに、そんな無茶しないで欲しいんですけど。