生徒会長が私を好きな理由

「体育祭は白衣で文化祭は白タキシードね…」

「よく考えてますこと」

「付き人のローズさんがチョイスしてるから本人は嫌々着てるみたいだよ」


最初にコスプレ提案したのは悠生なのに、衣装を着るのには抵抗があるみたい…




「よくご存知ですね~」

「最近あんたら本当に怪しい…なんか亜香莉も余裕な雰囲気だし」

「そ、そんなことないよ!」


親友2人に両端から肘でグリグリとやられる私は、顔を赤くして必死に否定する。そんな事をしていたら悠生がこっちに気付き女子達の大群をすり抜けて私に近づいて来る。

そしてスーツの内ポケットからスマホを出すと、私の白だるま姿を写真に撮りぷっと笑った。





「ちょっと!勝手に撮るな!」


私の写真を見てからかうように笑う悠生に私が怒り、後から聞いたら側にいた泉と由愛が私達に入って行けない空気を感じていたらしく散々冷やかされた。

私は嬉しすぎてちょっとだけ涙が出た。









「今年の優秀賞は3年A組の「つくば高校の怖い昼のお化け屋敷」に決まりました!」


パチパチパチパチ…



翌日の15時には文化祭の閉会式が行われて、今年の優秀賞クラスが発表され体育館は拍手に包まれた。私達のクラスのアイスクリーム屋も、教室の装飾と衣装の統一感が評価され特別賞を受賞した。






「生徒会と文化祭実行委員のみんなお疲れ様!本当に頑張ったわね~皆を誇りに思うわ」


生徒会の顧問の小林先生はまだ新米の女性教師で、今まではあまり口を挟まずあえて距離を置いてくれていたが文化祭が終わった後は私達を涙目で褒め称えてくれた。

そしてこの2日間の文化祭で生徒達の中で1人も欠席者が出なかった事を教えてくれて、私と海音は思わず泣いてしまった。


この文化祭は私にとってすごくいい思い出になり、この高校に来て生徒会に入って良かったと心から思った…