私を考えてた…?




「ごめんね…あんなふうに告白なんかしたからだよね…」


一方的に言われたらそりゃあ気にするよね。モヤモヤした夏休みを過ごさせちゃったかな…





「…違う。ただ純粋にお前のことを考えた」

「…?」


私の手を掴む悠生の力がきゅっと強くなる。私の頭は余計に真っ白になる。

しーんと静まり返る中…悠生は続けた。





「お前にああ言われて…ずっと考えた。お前の事だけ……ずっと…頭から離れなくて…」


うん…と相槌を打っていいものなのかわからず、とりあえず無言で聞く私。





「それで…ずっと目を背けてきた事に気がついた。恋愛なんて興味なかったけど…お前に言われてから…考え方が変わったというか…」


時々言葉を詰まらせながら話す悠生は、いつもの冷静さはどこかに行ってしまっている。今目の前にいる悠生はいつもの彼じゃないみたいだ…





「…今すぐとかは無理だけど……時間をかけてお前を知っていきたい…友達としてじゃなくて…」

「え…」