生徒会長が私を好きな理由

さっきの一柳くんの言葉がずっと胸に響いている…

「俺達」ってことは…私と自分の事を言ってるんだよね?ひとくくりにして考えてもるえるなんて嬉しいな。





「お前俺の言ってる事が本当にわか…」


教室から出てしばらく廊下を歩くと少し先を歩いていた一柳くんが、こっちを振り返って説教する勢いで口を開いた様子だったのに、私の顔を見るととっさに口を閉じた。どうしたのかと不思議に思っていると…




「いたたたっ…」

「何ヘラヘラしんだよ」


嬉しくてニヤついていたのがバレたのか、一柳くんにほっぺをつねられる。あんなかっこいいこと言われた後だから、きっと自然に顔に出てたんだな…






「調子狂うな…ほらここを掴め」

「へ?」


イライラしたように言う一柳くんは、自分の着ている制服のYシャツの腰の部分を指差した。



「はぐれないように俺のシャツを掴んでろ。首輪はめるわけにはいかないからこらで移動するぞ」

「い、いいよ…私っ…」

「いいからやれ」


仕方なく制服のシャツを控えめに掴むと、一柳くんは「ったく…」と言って歩き始める。

こんな贅沢な日ってあるんだろうか…白学は思っていた以上にがっかりした学校だったけど、その分一柳くんに近づいてる気がする…








「あーお腹いっぱい!」


食堂から出て来た私は空腹が満たされて思わず声を出した。あれから私と一柳くんは白学の食堂という名のレストランに近い施設に行き、少し遅めの昼食を済ませた。

学食のレベルなんて党に超えている食堂は、都内にあるちょっとした高級レストランでビュッフェスタイルになっていた為私は隅から隅まで堪能して大満足。





「あれだけ食えば腹もいっぱいになるだろ。この学校に来て結構経つがあんなに食ってる奴は初めて見た」

「だってあんなにたくさん種類があるから食べなきゃ損だよ」


今日のお礼だって一柳くんがご馳走してくれるって言うから、張り切って食べ過ぎちゃった!男子に奢ってもらうのなんて初めてだから余計に食べちゃって苦しい…





「今度は私が何か奢るね♪一柳くんて何が好きなの?」

「…辛いものかな。そんなことより俺が今回奢ったからって気を使う必要ない。こんなの奢った内に入らないし」

「そんなわけにいかないよ。辛いものが好きなら今度うちの近くにある激辛ラーメン屋に行こうよ!旨辛ですごく美味しいよ!」

「ふーん…それは少し興味あるけど」


ちゃっかり次の約束を取り付けようとしたけど無理か…また一柳くんと外で食事したかったのにな。

私が知ってるお店なんか庶民の行くところだけど、本当に美味しいから食べてもらいたいし。