生徒会長が私を好きな理由

「あれ?そういえば白学も今期末テスト期間中?」


よくよく考えてみると、今世間の学生達はテスト期間だった。ということは…大体午前中で学校終わるんだから生徒達は皆帰っちゃってる?




「白学も今日でテスト終わり。だから今日からクラブを再開してる生徒が多いんじゃないかな」

「そっか」


なら少しは生徒が残ってるのかな?どんな子達なのか気になるけど、もしかしたら九条さんもいる可能性もあるのかと思うとちょっと憂鬱…

あの件があってからますますあの子苦手になったから、今は出来れば会いたくないしね。あれから一度もつくば高校に来てないし何もして来ないけど…本当に何考えてるんだろ…読めない人。





「テストと言えば…お前はどうだったんだ?手応えあったか?」


思い出したように言う一柳くんは少し心配そうな顔をした。その目は子供かまるで年の離れた妹でも見ているような目だ。




「バッチリ…とまではいかないけど……やるだけやったよ!中間テストよりは出来たと思う」


一柳くんのアドバイス通り勉強したからきっと赤点は避けられたとは思うんだけよなぁ…それに国語は結構いけた気がするし!





「テストが返ってくるのが待ち遠しいな。ま、とりあえずお疲れ様。お前にしては頑張ったんじゃないか」

「うん…色々ありがとう。一柳くんのおかげだよ」


人生でこんなに勉強したのは受験以来!一柳くんの言ってた通り、テストの範囲以内なら何とか暗記出来ることがわかったよ。





「やったのはお前だろ。俺は何にもしてない」

「そんなことないよ。一柳くんが教えてくれた勉強法すごく役に立ったもん」


私がそう言うと一柳くんは「はいはい」と面倒くさそうに返事をして、本を出すといつものような体制で読書を始めた。私はそんな一柳くんを横目に内心ドキドキしながら車に揺られ30分程で白百合清蘭学園に到着する。






「おおっ……!」


正門で車を降り学園を真正面から見ると、その迫力に圧倒されて唸るような声が出てしまう。私の通う学校からだってそんなに遠くもないのに、こんな学校があったなんて知らなかった。

まるでどこかの国の世界遺産にでも登録されているかのような古い建物で、一目見ただけでその学校の歴史の長さとセレブ感漂う高級さが一般庶民の私にでもわかった。






「岩田は車を停めに行ったから俺達は先に行くぞ」

「うん」