本当はもっとちゃんとした手紙を書きたかった


だって、最近はほったらかしにされて


私の話も聞いてくれなかった



けど、



ここまで育ててくれて


たくさん迷惑や心配をかけたから。




それをもっと伝えたかったのに



手が動かなかった。



目の前の文字も読めなかった。





思い出がいっぱい出てきて








涙が溢れてきたから








このままじゃせっかく決心したことも



全て水の泡になっちゃう。




だからその手紙と家の鍵とケータイを置いて



家を出た。













ありがとうって気持ちと申し訳ない気持ちで



いっぱいだった。